旅館再生! ほんものの" 地方創生・地域活性化 "はこれから始まる! 95

My Favorite Things『にっぽんの名湯&秘湯』tat_main.jpg

再訪したい温泉 シリーズNO.095

 

ほんものの“ 地方創生・地域活性化 ”はこれから始まる!

 

【大分県 長湯温泉『 ラムネ温泉館 』】

 

長湯温泉(ながゆおんせん)は、大分県竹田市直入町にある温泉。炭酸濃度、湧出量、温度から「世界屈指の炭酸泉」、「日本有数の炭酸泉」とされ、糖尿病・胃腸病・心臓病、飲泉では、内臓系に効能があることで知られている。

芹川の流れに沿って旅館や国民宿舎の他、公衆浴場・共同浴場が点在し、飲泉所・湧水が点在している。その周辺に田園風景が広がる。芹川の川原の有名な「ガニ湯」周辺には旅館や温泉施設が比較的集中しているが、歓楽街的要素は、一切無い。

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2014年、長湯温泉は「日本の名湯百選」の100番目に認定された。貴重な自然資源を伝承し、日本の中でも特に療養・保養に優れた温泉地として選ばれた。その泉質は、素晴らしく、歌人の与謝野鉄幹や種田山頭火らも長湯温泉に関する詩を残したほど。多くの文人をうならせた名湯なのだ。昭和初期には、「これぞ、ラムネの湯だぜ!」と世界に紹介したのが文豪・大仏次郎。さらに、この地で温泉治療の研究に取り組んだ 松尾博士 によって「飲んで効き、長湯して利く、長湯のお湯は、心臓胃腸に血の薬」と称えられた。

 

長湯温泉の歴史は古く、江戸時代にこの地を治めていた岡藩主・中川公の入湯宿泊のため、湯屋・御茶屋が設けられた。その後、先進的なドイツの保養温泉地の研究と交流を重ね、1935年にドイツ風洋館の共同浴場が建設された。その面影が、温泉街の中心部、芹川沿いに佇む長湯温泉の日帰り温泉施設=ドイツの建築様式を取り入れた個性的な建物:「御前湯」である。

 

長湯温泉『 ラムネ温泉館 』361.JPG

大分県竹田市直入町長湯7676-2。JR豊後竹田駅からバスで40分。JR大分駅からバスで80分。長湯温泉バス停から徒歩10分ほど。

 

長湯温泉を代表するラムネ温泉館。なんといっても特徴は可愛い建物群。建築家の藤森照信氏によって設計されたものだ。

 

銀色の泡が特徴の炭酸泉の露天風呂がある日帰り温泉。他に内湯とサウナ、家族風呂があり、美術館を併設する。こちらの名物は全身が銀色の泡に包まれる、高濃度の炭酸泉。炭酸ガスは血流をスムーズにし、心臓の働きを改善すると言われる。42度の内湯と32度の炭酸泉(露天)を交互に入れば入浴効果絶大。

 

image-asset.jpg露天風呂は、高濃度の天然炭酸温泉で、長方形の浴槽はとても大きく、浴槽の底から炭酸泉が投入されている。泉温は32度と低いので温かい内湯との併用になるのが、炭酸泉は血行促進の効果があるので、じっくり入ることで高血圧症や動脈硬化症などに効果がある。

 

湯船の中に腕を入れるとすぐに泡が纏わりついてくる。この温泉の炭酸含有量は1380ppmと長湯温泉の中で最も高い数値だそうだ。なんと家庭用入浴剤の「バブ」の約13個分。

 

内湯は41度の炭酸泉で、ミネラルが豊富に含まれているために茶色くなっている。通常、温度の高いお湯には炭酸は含まれにくいが、内湯のあつ湯でも990ppmと高い炭酸含有量を誇る。入湯する価値が高い、凄~い、凄~い、お湯だ!

 

<泉質(長湯温泉)>

炭酸水素塩泉・二酸化炭素泉。image-asset2.jpg

源泉数:36。

源泉温度:24.6度-52度

炭酸水素塩泉は、源泉によって透明から黄白濁まで色が異なる。二酸化炭素泉は、無色透明。各施設とも基本的に源泉かけ流しを行っている。

 

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